赤ちゃん Bonjour ach

お役立ち情報

 

ゴロー先生のお悩み相談室

乳児湿疹

ママの悩み

赤ちゃんの乳児湿疹は、ママの食生活も影響するの?

Q赤ちゃんの顔や腕に赤いブツブツができて、かゆそうにしていてツラそう。
乳児湿疹は、母乳も影響するって聞いたことがあるけど本当?
A 大人に比べて赤ちゃんの肌はとてもデリケート。そして、触れるもの、口にするものすべてがはじめてのことだらけです。大人は何度も触れたり食べたりして慣れていますが、赤ちゃんの場合は『大丈夫なものかな?』と、ひとつひとつ体が確認しながら受け入れていきます。その確認作業の時に、異物の刺激に体が反応して発疹が出ることがあります。
 0~2歳ごろは初体験のことだらけなので、特に乳児湿疹と呼ばれる皮膚炎が起こりやすくなる時期でもあります。原因は、食べ物だけではなく、紫外線の刺激や、汗や皮脂などによる毛穴の詰まりなど多岐にわたります。いずれにしても乳児の湿疹は、外部の刺激から自分の体を守ろうとして起こる反応で、これを繰り返しているうちに、肌を傷めてしまいます。
 とはいえ、大人のケア次第で予防や悪化を防げることもあるので、次のことに気を付けてあげましょう。まず、母乳で育てているお母さんは、自分自身に食物アレルギーがないか考えてみましょう。食物アレルギーは遺伝することもあるため、該当する食べ物は控えた方がいいでしょう。今では食べても平気だけど、小さいころにアレルギー反応を起こしていた食べ物があった人は、それもできるだけ避けた方がベターです。お母さんは経験を重ねて抗体ができていますが、ママのそもそもの体質を赤ちゃんが引き継いでいる場合もあるからです。
 また、アレルギー反応は湿疹だけではなく、ママと赤ちゃんが別の症状であらわれることがあります。例えば、牛乳を飲むとお母さんは下痢っぽくなるけど、赤ちゃんは湿疹が出てしまうというケースも。症状や、程度に差があると、その食べ物が原因だと気付きにくいもの。あらためて自分の親に小さいころ、合わない食べ物があったかどうか、確認してみるといいですね。赤ちゃんに特別反応がなければ、栄養バランスのよい食事をとっていれば問題ありません。母乳は赤ちゃんにとって最良のごはんですから、たくさん飲ませてあげましょう。
 そのほか、乳児湿疹を予防するには、肌の清潔を保つことが大事。汗をかいて放っておくと、毛穴が詰まってあせもになったり、お尻がムレるとこすれて炎症を起こし、おむつかぶれになります。1日1回は沐浴をして、清潔なタオルでしっかりふいてあげましょう。足の付けねや首などもふき忘れないように気を付けて。
 また、これからの時期は湿度が高くなり、赤ちゃんも汗をかきやすくなります。赤ちゃんは大人よりも、暑さ寒さに敏感なので、温度設定や服の着替えなど、適切に調整してあげてください。
 食べ物に気を付けて、清潔を保っているのに症状がなかなか改善しない場合は、かかりつけの小児科医や皮膚科に相談してください。

(2016年7月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

乳児湿疹で、親がまず心配するのがアレルギーとの関連。乳児湿疹は、アレルギーに直結するとは限りません。食べ物以外にも、擦れる、汚れるなどの物理的刺激が原因であることも非常に多いです。大人だって、口の周りにしょうゆがついたままだと、そこがかゆくなるものです。つまり、体が反応するというのは元気な証拠。そうしてどんどん丈夫になっていきます。なので、あれもダメこれもダメとあまり神経質になりすぎないで、乳児湿疹は皮膚が強くなるステップのひとつだと、前向きにとらえて守ってあげてくださいね。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。現在、(社)母子保健推進会議会長、(社福)日本保育協会理事。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

バックナンバーはこちら