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ゴロー先生のお悩み相談室

食事と栄養

ママの悩み

赤ちゃんの食が細くて心配! 食べなくても大丈夫なの?

Q同じ月齢のよその子はパクパク食べているのに、うちの子は離乳食をあまり食べてくれません。これってママの離乳食がおいしくないから? 発育や発達に影響しないか心配!
A 食べたい時は食べるし、食べたくない時は食べない。赤ちゃんは、とても動物的です。そんな状態を『食べムラがある』と表現しますが、その日、その時でムラがあるのはよくあることです。それはわかっていても、親はどうしても『たくさん食べて成長してほしい』と願ってしまうもの。では、食べる量が少ないと、発育や発達に必ず影響するかというと、そうとも限りません。0~1歳は、人間の成長が最も早い時期。産まれた時の体重の平均は3㎏程度だったのに、生後3カ月ごろにはその倍の6㎏近くに成長します。ただ、産まれた時の体重によって違いがあり、同じ月齢でも4㎏の子も7㎏の子もいます。1~2歳になるまでは、ゆっくり成長する子もいればぐんぐん成長する子もいて、個人差がとても大きいもの。食べる量が違って当たり前なんです。ですので、親が『あまり食べてくれない』と思っていても、体重が緩やかにでも増えていけば、心配することはありません。
 もし食欲がなくて心配な時は、赤ちゃんの機嫌を見ましょう。食べていないようでも元気で機嫌が良ければ問題なし。赤ちゃんの機嫌が悪い、様子がおかしいという時は、異常のサインかもしれません。また、母乳やミルクと並行して離乳食をあげている時期は、母乳やミルクの飲み過ぎで、離乳食を食べないことも。離乳食は、栄養を補うと同時に、あごの発達や咀嚼(そしゃく)を覚えるステップとなります。そのため、母乳やミルクを欲しがってもちょっと我慢させるなど、赤ちゃんの成長段階に合わせて、離乳食をお母さんが調節してあげましょう。
 赤ちゃんは味覚が発達段階にあるので強い味のものは避けて、まずは、赤ちゃんの消化する力に合った調理方法で食べさせることが大事。また、骨や筋肉のためのタンパク質、ビタミン、ミネラル、そしてエネルギー燃料となる糖質、脂肪の栄養素を意識的に与えてあげるとなおいいでしょう。
 赤ちゃんが食べてくれないと心配になりますが、その前にまず、楽しい食の雰囲気を作ってあげましょう。お母さんの知恵を絞って、あれこれトライしてみてくださいね。

(2015年7月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

「もっともっとー」とよく食べる赤ちゃんもいますが、欲しがるままにあげてもいいの?という声も聞きます。もちろんあげてOK。ただし、好きなものばかり食べさせるのはNG。食が偏らないように、まんべんなく食べさせる心掛けをしてください。また、冬場はよく食べていた赤ちゃんも、夏場になると暑さで食欲が落ちることがあります。体温調節をしてあげるなど、体調管理に注意しましょう。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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