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ゴロー先生のお悩み相談室

アレルギー

ママの悩み

食物アレルギー、うちの子は大丈夫?

Qそろそろ離乳食がスタート! そこで心配なのが食物アレルギーのこと。
うちの子にどうやって食べさせてあげたらいい?
A 赤ちゃんにとって、離乳食は母乳以外のはじめての食べ物。母乳しか飲んだことがないわけですから、それ以外の食べ物に体がびっくりして、体に何かしらの反応を示したりすることがあります。この時、体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか。例えば、はじめて卵を食べた時、体はこれまで食べたことのない卵のたんぱく質『抗原』に対し『敵が侵入してきた』と感知して、体の中に『抗体』ができます。抗原に対して抗体ができることでアレルギー反応を起こして発疹などの症状が現れ、ひどい時には神経を侵してショックを起こしたりするのです。
 もちろん、はじめての食べ物すべてに抗体ができるわけではありません。ただ、昔に比べて食物アレルギーが増えてきたのは、時代を経て食事が変わってきて、良質のもの、悪質のものに関係なく体が敏感に反応するようになったことが理由の1つでしょう。どんな食べ物も抗原になる可能性はありますが、赤ちゃんのうちは人間が昔から食べているような日常的な食べ物、例えば、米、卵、白身の魚、豆腐などから始めるといいですね。ただ、この時に調理法や与え方に気を付けましょう。

●消化しやすいように調理する
 赤ちゃんは消化機能が未熟なので、食べ物にはしっかりと熱を通すようにしましょう。やわらかく煮る、スプーンなどでつぶす、味を薄くするなどの心がけを。卵は半熟ではなくしっかりとゆで、魚は赤身より血の気や脂肪分の少ない白身を選びましょう。

●少量を、様子を見ながら与える
 最初に与える時は、まず少量ずつ与えること。反応が出やすいのは消化が始まる1〜2時間くらいなので、それまで様子を見ましょう。その後、1日様子を見て、それでも問題なければ大丈夫。もし反応が出たら、しばらくその食べ物は控えましょう。明らかに様子がおかしい場合は、医者に診てもらってください。

 赤ちゃんに合った調理の仕方や与え方をすることが、アレルギー予防にもつながります。特に、0~2歳くらいまでは、はじめて食べる物が多く、反応が非常に表れやすい時。2~3歳くらいになって食べ物に慣れてくると、今度は『抗体』を抑える力がつき、それまでアレルギー反応を示していたものでも体が受け入れられるようになってきます。
 始めから食物アレルギーを警戒するのではなく、少量与えてみて様子をみる。反応が出たら与えるのを少しやめてみる。という進め方で、食べられる物を1つずつ増やしていくように取り組んでみてはいかがでしょうか?

(2014年11月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

食物アレルギーの症状は発疹だけではありません。きちんと消化できずに下痢や嘔吐することもあります。また、食事の後に発疹が出たとしても、それが必ずしも食物アレルギーの反応とは限りません。例えば、食べ物が口の周りや体に付着して、その塩分などで皮膚が炎症を起こすこともよくあります。何を食べたか、どれくらい時間が経ったか、ということをお母さんがきちんと覚えておくと、医者にかかった際も診断しやすいでしょう。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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