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ゴロー先生のお悩み相談室

赤ちゃんの睡眠

ママの悩み

赤ちゃんの睡眠時間って、減っても大丈夫なの?

Q夜泣きで寝たり起きたりしていて、赤ちゃんが寝不足になっていないか心配。
何時間くらい寝るのが理想的ですか?
A赤ちゃんは自分の欲求にとても素直。0~1歳ごろまでは、特に生理的な働きが優位にあります。眠る、食べる、うんちする、など生きるための行動に素直で我慢しません。例えば、お母さんが赤ちゃんを連れて、お友達と夜食事にでかけたとします。話が盛り上がっている横で、すやすやと眠っている赤ちゃんをよく見かけませんか? このように、赤ちゃんは眠ければ、環境がうるさくても勝手に寝るのです。だから、0~1歳ぐらいまでの赤ちゃんが寝不足になることはないといってもいいでしょう。
ところが、体が発達して歩いたりできるようになると、外への興味や好奇心を持つようになります。そうなると、いつもは寝る時間にテレビがついていると、そっちが気になって眠らない。そして、2~3歳になってくると、眠いけど遊びたいから寝ない。というふうに、生理的な働きよりも興味や好奇心の方 が優位になるケースが出てくるのです。成長に合わせて、子どもの“眠り”が変わっていくんですね。
つまり、結論をいうと、大事なのは睡眠時間より昼と夜のリズムだということ。とある調査で18~24カ月未満の子どもの約25%の睡眠時間が5時間未満にとどまっている、という結果が出たそうですが、平均を気にするならば、睡眠時間より就寝時間を気にした方がいいでしょう。なぜならば、睡眠時間は個人差が大きいですが、昼は活動して夜は安静にするという生活リズムは、人間に本来備わっているものだからです。寝る時間が遅くなれば、おのずと起きるのも遅くなり、生活リズムが乱 れていってしまいます。そうならないためには、昼の過ごし方と寝る時の環境が重要。昼間はカーテンを開けて部屋を明るくして、活発に過ごすこと。眠たければお昼寝しても構いませんが、この時、わざわざ部屋を暗くして大人たちが静かに過ごす必要はありません。お昼寝の時に、夜のように寝やすい環境を作ってしまうと、赤ちゃんが夜と勘違いしてしまうからです。そこで夜になったら、静かにして、眠りやすい環境を作ってあげること。それでも寝なければ、抱っこしたり子守唄を歌ったり、寝かしつけるための“お母さんの知恵”を働かせましょう。

(2015年3月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

赤ちゃんの睡眠リズムは成長とともに作られていきます。そのリズムがくずれると、自律神経が乱れて、風邪をひきやすくなったり食欲不振になったりするなど、ゆくゆく発達に影響を与えていきます。夜中の12時前後は特に成長ホルモンなどが分泌されるといわれています。その時間帯に熟睡できるよう、夜8時~9時くらいには眠りにつけるように親たちが睡眠環境を整えてあげましょうね。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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