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ゴロー先生のお悩み相談室

風邪予防

ママの悩み

風邪の季節 何に気を付けたらいい?

Q最近うちの子がすぐ風邪をひいて心配!
部屋は暖かくしているんだけど、ほかにどんなことに気を付けてあげたらいいの?
A咳やくしゃみや微熱などの症状が出ると『子どもに風邪ひかせちゃった』と言うお母さんが多いものです。ところが、それらのほとんどは風邪ではなく、いわゆる〝風邪気味〞の状態。赤ちゃんは特に風邪気味になりやすいのですが、それはお母さんのおなかの中にいたころとまったく違う環境にすぐ適応できないから。さらに秋から冬にかけては、急に寒くなったり外と室内の寒暖の差が激しかったりして、体調を崩しやすくなります。人間は、寒ければ動いたり食べたりして体温を上げ、暑ければ汗をかいて体温を下げるなど、自律神経の働きによって体調をコントロールしています。ところが、体が冷えたり寝不足だったりすると、この自律神経が乱れて寒さに対する体の抵抗力が下がってしまいます。つまり、風邪気味の症状が出ている時は抵抗力が落ちているサイン。風邪気味のまま治れば問題ありませんが、体が弱っているとウイルス感染しやすく、本格的な風邪をひきやすいので注意が必要です。
では、風邪を予防するにはどうすればいいのでしょうか。まず気を付けたいのが、室内の温度と湿度の設定。大人と赤ちゃんでは体感温度が異なり、大人よりも子どもの方が寒さ、暑さに敏感です。大人が今日は少し寒いと思う時は、子どもはもっと寒いと感じています。また、冬場は空気が乾燥しがちなので、程よく湿度を保ってあげること。赤ちゃんのいる家庭は、温度は23℃前後、湿度は50%前後を目安にすると快適に過ごせるでしょう。外におでかけする時は、のどを乾燥させないようにこまめに水分補給することも忘れずに。
そして、親が自分自身の風邪予防をすることが何よりも大事です。赤ちゃんの風邪は、大人が外から持ってきたウイルスに感染して発症することがほとんど。家に帰ってきたら、赤ちゃんを抱っこするその前に、まず手洗いとうがいをしましょう。皮膚や髪の毛にもウイルスが付いているので、すぐにお風呂に入って、きれいな部屋着に着替えるのがベスト。大人は風邪気味程度なら我慢してしまうこともありますが、免疫のない赤ちゃんにとっては強力なウイルスである場合もあります。自分は大したことないと思っても、風邪気味だと感じたら赤ちゃんのためにもすぐ治しましょう。
最近はRSウイルス感染症なども流行っていますが、ウイルス感染による風邪の症状は、激しいものから軽度のものまで様々。赤ちゃんの様子が『いつもと違う』と感じたら、すぐに医者に診てもらいましょう。その前に、まずは家庭でできる風邪予防を徹底し、赤ちゃんを守ってあげてくださいね。

(2015年1月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

風邪気味から風邪へと悪化させないためには、お母さんの観察力が何よりも重要。寒そうだったら温かくする、汗をかいたら体を冷やさないように服を取りかえる、など日常生活のちょっとした変化に気付けるよう普段からよく見てあげましょう。ただし、神経質になる必要はありません。「食欲があまりないけど、よく寝てるし機嫌もいいから大丈夫かな」ということもあれば、「なんだかいつもと遊び方が違う」など、赤ちゃんの微妙な変化はお母さんにしか判断できません。そのためにも、日頃から赤ちゃんが元気な時をよく観察しておくといいですよ。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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