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ゴロー先生のお悩み相談室

子どもの体温

ママの悩み

平熱36度以下は低い!?
子どもの低体温が増えているって本当?

Q最近、朝起きて赤ちゃんの体温を測ると36度以下が多くて心配。
うちの子、もしかして低体温?
A人間にとって体温は体の状態を示すバロメーター。そもそも人間は恒温動物なので、一定の体温を保つように、体温調整しながら生きています。健康な状態を保つには36度から37度が目安とされていますが、それ以上であれば汗をかいたり体を休めて熱を冷まそうとするし、それ以下であれば食べたり体を動かしたりして熱を上げようとします。個人差はありますが、常に35度を下回るようだと、低体温と考えられるでしょう。低体温は体温調整がうまくコントロールできないことで起こりますが、その原因は“生活リズムの乱れ”が大きく関わっています。
人間には本能的に朝起きて、昼活動して、夜眠る…という生活リズムが備わっていて、その生活リズムは、交感神経と副交感神経の2つの神経からなる自律神経の働きによって守られています。本来は、日中は体を活発に動かす交感神経が働き、夜になると体を静かに休めるために副交感神経が働きます。しかし、夜遅くまで起きていたり、ごはんを食べていたりするとリズムが崩れ、本来寝るべき時間に体と脳が起きているため、自律神経が乱れて疲労したり体調が崩れやすくなってしまいます。その結果、食欲がなくなり、あまり動かなくなるため、低体温へとつながるのです。ひと昔前に比べて、家庭ごとに働き方や子どもの育て方が異なり、それに合わせて生活リズムもずれるケースが増えてきました。こうした現代の“ライフスタイルの変化”も、子どもの低体温に影響を与えているかもしれません。
では、低体温は健康にどのような影響を与えるのでしょうか? 先ほども述べたように、体温は食べたり体を動かしたりして作られます。そして、食べれば消化機能が活発に働き、動けば筋肉や脳が刺激されて発達したりとあらゆる成長につながります。逆に、食べる量や体の動きが少ないと自ら体温を上げることができず、結果的に子どもの成長を妨げてしまうのです。また、赤ちゃんの気性が激しくなったり元気がなくなったりと、低体温が赤ちゃんの『心』にも影響するのでは?と考える親もいるようですが、その心配はありません。赤ちゃんはまだ心が未発達なので、機嫌が悪い時はたいてい、眠いかおなかが空いたか体調が悪いかのどれかです。
正しい生活リズムで過ごしていれば、低体温を心配することもなくなると思うので、これを機に一度、子ども目線で生活を見直してみてはいかがでしょうか?

(2014年3月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

低体温かも? と思ったら、体温の測り方も見直してみましょう。人間の体温は、朝は最も低く、お昼にかけて上昇し、午後から夕方にかけて最高になり、夜は低くなります。朝や夜が低くても日中が平熱であれば大丈夫。1日に4回測るのが大変な時は、活発に動き始める昼食前の11時くらいに測ってみましょう。授乳直後や泣いた後は体温が上がっているので、30分程度経ってから測りましょう。また、計測時間が短い体温計もあるので、「体温が低いな」と思ったら目盛が上がりきるまで、そのまま脇に挟んでおきましょう。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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