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ゴロー先生のお悩み相談室

予防接種

ママの悩み

予防接種に「定期」と「任意」があるけど…
どちらも全種類受けるべき?

Qパパに予防接種の相談をしたら、『たくさんあるけど全部受けないといけないわけじゃないよ』と言われました。たしかに強制ではないけど、本当に受けなくていいの?
A秋は風邪や麻疹などの感染症が少なく、予防接種を受けやすい時期。予防接種には一定の年齢になったら受けることが望ましい『定期接種(勧奨接種)』と、受けるかどうかは親が任意で決める『任意接種』があります。どちらもつまりは親の任意となりますが、私個人としては用意されている予防接種は、すべて受けてほしいと思っています。
以前は、定期接種は必ず受けなければならない義務接種でしたが、1994年の法改正で勧奨接種に変わりました。その理由は、衛生面や栄養面の改善で、昔よりも国内の感染症の発症率が減ったことが考えられます。しかし、世界的には、まだ感染症による死亡率の高い国もあり、病気そのものがなくなったわけではありません。つまり、予防接種の中にある病気は、感染する可能性がゼロではないということ。その病気から赤ちゃんを守るため、また、その病気を周りに広めないためにも、予防接種を受ける必要があるのです。
もうひとつの理由に、生後半年まではお母さんからもらった抗体のおかげで病気になりにくいのですが、それでも防げない病気もあります。例えば、予防接種を受ける時期に〝生後3カ月〜〞と記載されているものなど。もともと赤ちゃんは抵抗力が低く感染症にかかりやすいため、医学的な見地から病気ごとに予防接種の勧奨時期を設定しています。そのことを理解して、目安の月齢になったらできるだけ早く予防接種を受けてください。
また、たくさんある中で必須で受けてほしいのは、死亡率の高いもの、治すことが難しい〝ウイルス性〞の病気を防ぐ予防接種。病気の感染源にはバイ菌とウイルスがありますが、バイ菌に対する抗生物質はたくさんあっても、ウイルスに効く薬はまだあまりありません。ウイルス性の病気はかかってから治すのは難しいですが、予防接種で防ぐことができるのです。
いざ予防接種の時期を迎えた時に、その種類の多さに戸惑うことも多いことでしょう。でも、〝義務ではないから受けなくてもいい〞と安易に解釈せず、予防接種の意味や必要性をきちんと理解した上で、正しく判断してくださいね
Q注射を受ける前は、ミルクや離乳食の量をセーブした方がいい?
A注射直前、直後も、いつも通りあげてOK。全く問題ありません
Q当日、赤ちゃんの体調が悪い時は延期した方がいい?
A予防接種を受ける前に問診票があるので、それを見て医者が判断します。自宅で体調が悪そうでも、いったん病院へ連れていきましょう
Q赤ちゃんが注射をイヤがらないためのコツは?
Aお母さんが不安そうにをしていると赤ちゃんに伝わってしまうので、微笑みかけながら、体をしっかり支えて、優しく手を持ってあげましょう


(2013年11月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

予防接種を受けた後に、まれに副反応や副作用が起こることがあります。副反応とは刺激を与えると現れる反応のこと。叩いたら痛くなったり赤くなったりするように、注射後に腫れる、赤くなる、熱くなる、痛くなるなどの反応が出ることがあります。接種後は1時間程、病院にとどまりしばらく様子を見ましょう。その後、症状が引けば問題ありません。この時、赤ちゃんが泣き止まない、あやしても機嫌がよくならない時や、大きな異常が現れたら、副作用の疑いも。その際は、注射を受けた病院に相談しましょう

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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