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ゴロー先生のお悩み相談室

定期健診

ママの悩み

赤ちゃんの定期健診
お医者さんは何を診てるの?

Q赤ちゃんの定期健診で聞かれる問診で「いいえ」に○が付くことが多いのですが、
これって成長が遅れているってことなの?
A産後の定期健診では、母子健康手帳(以下、手帳)にある項目をもとに赤ちゃんの発達を診ているのですが、それと同時に、“この月齢の赤ちゃんは、この変化を注目して見てください”というママに向けてのアドバイスも含んでいます。
例えば、3~4カ月の項目に「あやすとよく笑いますか」とあります。これが赤ちゃんの反射神経や知能の発達を診ているのですが、お母さんが「はい」に〇をつけていても、医者は「どんな風に笑いますか?」など、その状況を詳しく聞きます。それは、お母さんによって「笑う」の感覚が違うことがあるからです。ニコッと笑わなければ「笑う」と思わない人もいれば、あやしたときにちょっと表情が変化すれば、それを「笑う」と捉える人もいたり、お母さんによって質問の受け止め方はさまざま。なので、医者はお母さんが手帳に記入した「はい・いいえ」の○の数をテストのように見ているのではなく、それをもとに家ではどんな反応を示しているのか、日常生活を知る糸口としているのです。
とはいえ、「いいえ」の数が多いと心配になってしまうことも。月齢ごとの項目は大きく分けて、「首がすわりましたか」というような運動機能の発達と、「からだのそばにあるおもちゃに手をのばしてつまきますか」のような、反射や空間認識など知能の発達を診るための2つの要素に分かれています。
赤ちゃんによっては、運動機能を診る質問には「はい」の数が多いけれど、知能を診る質問には「いいえ」の数が多い子もいますが、だからといって“知能が遅れている”というわけではありません。なぜなら、0~2歳くらいまでの子どもは、心と体の成長がおよそ同じスピードで発達するのです。そのため、どちらかが異常なく発達していれば、もう一方もちゃんと発達していることが多いもの。
ひとつを見ると赤ちゃんによって発達の早い遅いがあるし、個人差があって当然。全体的に赤ちゃんの成長を見て、きちんと育っていれば問題なし! “心と体は一緒に成長する”ということを、ぜひ覚えておいてくださいね。

(2010年5月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

母子健康手帳の項目の順番には、ルールがあるのはご存じですか? たとえば1カ月、3~4カ月、6~7カ月の「1番上」の項目を順番に見ていくと、「手足をよく動かす」「首がすわる」「寝返りをする」…とすべて運動機能の成長を診る項目になっているのです。赤ちゃんに大きな変化があったときや、なかなか寝返りをうたないなど、その日の感想や悩みなどを書き込んで、いずれ子どもが大きくなったときにプレゼントしてあげると、大変感動されることでしょう。日記のように、母子健康手帳を活用してくださいね

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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