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ゴロー先生のお悩み相談室

アレルギー

ママの悩み

アレルギーの赤ちゃんが増えているそうだけど、
うちの子は大丈夫?

Q先日、食物アレルギーの子どもが年々増加しているというニュースを聞きました。
うちの子はこれから離乳食に入るのですが、アレルギーが起きないかとても心配です。
A確かに、ひと昔前に比べて食物アレルギーを持つ子どもの数は、増加する傾向にあります。その背景にはさまざまな理由がありますが、やはり食生活の変化が一番大きな原因だと考えられます。
すいぶん古い話になりますが、戦前の日本人の食事は、食材も調理法もシンプルなものでした。しかし、戦後から始まった新しい文明や産業の発展とともに、食生活も大きく変化をし始めました。例えば、動物や植物などの食材に化学的なものを混ぜて加工するなど、これまで食べたことのないものを口に入れるようになったのです。すると、体は『これは安全なものなのかな?』と反応を示す。つまり、異物に対して抵抗するための力、“抗体”が作られるようになったわけです。新しい食べ物に対して体が反応し、体に合わないものであれば、発疹や頭痛、下痢、かゆみなどの症状、いわゆる『アレルギー反応』を起こします。
そうとなれば、前もって子どもの体に合わないものを知って、アレルギーを防ぎたいと思うもの。ここからは、子どもの食物アレルギー対策についてお話をします。
子どもがアレルギーを起こしやすい食べ物は、主に卵、大豆、牛乳などのたんぱく質類。これらを与えてアレルギー反応が出た場合は、しばらく摂取を控えてください。一時的にその食品を与えなくても、ほかの食べ物で栄養を補えば、問題ありません。お母さんたちの中には、『アレルギーが心配な食べ物は最初から与えない』という人もいますが、それでは、成長の妨げになったり、偏食の原因を作ってしまいます。『どうやったら防げるか?』を考えるよりも、『試してみて反応が出たら、中止する』という意識を持つことが大切です。激しい反応が出た時や心配な時は、小児科医や保健師さんなどの指導を受けながら食事を進めましょう。
離乳食を始めたばかりは、母乳以外のものをはじめて口にするので、体が反応を起こしやすい時期。また、赤ちゃんのうちは、消化機能が未発達で、分解する力が弱くアレルギーを起こしやすいのですが、2~3歳になってくると消化機能が発達してきていろいろなものが食べられるようになってきます。
今は赤ちゃんの反応を見つつ、工夫しながら食事を与えてみることを心がけましょう。

(2010年11月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

赤ちゃんのためにということで、妊婦さんの中には妊娠中から卵や牛乳などを除去し、さらに授乳中も除去食を続けることがあります。赤ちゃんの食物アレルギーを予防するためというのが目的のようですが、それによって食物アレルギーを防ぐことができるかどうか、まだはっきりとした結論が出ていません。お母さん自身の健康の問題もあるので、ひとりで判断せずに、妊娠中の食事については医師に相談しましょう。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。現在、(社)母子保健推進会議会長、(社福)日本保育協会理事。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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