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ゴロー先生のお悩み相談室

冬の防寒対策

ママの悩み

何枚着せる? 部屋の温度は? 寒い時期の赤ちゃんのケア

Q寒いこの時期、赤ちゃんの洋服を何枚着せたらいいのかいつも迷います。
風邪をひかないように、たくさん着せた方がいい? それとも大人と同じ感覚で平気?
A生まれて間もない赤ちゃんは、大人のように自分で脱ぎ着したり『寒い』と伝えられないため、親が調節してあげなければなりません。
〝赤ちゃんは寒がりで弱い生きもの〞という意識が強いのか、この時期はミノ虫のように何枚もの洋服にくるまれて、まっ赤な顔をした赤ちゃんをしばしば街で見かけることも。風邪をひかないようにとの親心が伝わってきますが、実はこうした〝着せすぎ〞のケースが多い のです。
人間は恒温動物なので、体温を一定に保たなければなりません。そのため、暑い時は汗をかき、熱を外に発散させて体温を下げ、寒い時は体を震えさせたり動かしたりして体温を上げます。しかし、生まれて間もない赤ちゃんは動きが少なく、自分で体温を上げるには限度があります。しかも、お母さんの胎内から出てきたばかりで、外気の温度にまだ慣れておらず、寒さに敏感。そのため、生後3カ月くらいまでは、胎内と同じくらいの温度をイメージして〝大人より1枚多め〞を目安に着せるといいでしょう。その後、外気の温度にも慣れてきて、少しずつ動きが増えてくる生後4カ月〜5カ月になったら〝大人と同じくらい〞を目安に 着せましょう。さらに赤ちゃんが成長すると、おっぱいやミルクを飲む量が増えて動きも活発になります。寝返り、ハイハイなど全身運動が始まる生後半年以降は、〝大人より1枚少なめ〞を目安に。赤ちゃんの成長に合わせて、着せ方を調節すると適温に保てるでしょう。
また、暑い時は顔が赤くなったり汗をかいたりします。一方、寒い時は顔が青ざめたり白くなったり、皮膚に鳥肌が立ったりします。こうしたサインも、〝着せすぎ〞かどうかの判断基準にするといいですね。
Q冬場は部屋の温度をどのくらいに保つのがベスト?
A部屋を締め切って暖房器具をつけていると、部屋が乾燥しがちなので温度だけでなく湿度の調整も必要です。暖かくするだけではなく、加湿器をつけたり洗濯物を部屋干しするなどして乾燥を防ぎましょう。一般的に、室温を18~22℃、湿度を40~60%程度に保つのが冬場の快適な温度といわれています。ただし、冬場でも湿気の多い地域や気温が著しく低い地域もあるので、その土地の気候に合わせて調整してください。空気が乾燥すると粘膜が乾いて風邪をひきやすくなるので、こまめな水分補給も忘れないでくださいね。

(2014年1月号より)

ゴロー先生の本日のつぶやき

冬場になると部屋にいる時も靴下を履く大人が多いですが、同じく赤ちゃんにも靴下を履かせている家庭がありますよね。赤ちゃんは成長するほど動きが活発になり、大人よりも少し薄着くらいでちょうどいいこともあります。そのため、暖かい部屋で靴下を履いていると暑いことも。足裏を覆っていると体温調節が鈍ってしまう原因にもなりかねません。しかし、同じ部屋でも窓際は乾燥していて寒かったりするので、赤ちゃんの過ごす場所で靴下を履かせるかどうかを判断しましょう。

巷野悟郎(こうの ごろう)

巷野悟郎(こうの ごろう)

小児科医。東京大学医学部卒業。現在、(社)母子保健推進会議会長、(社福)日本保育協会理事。『赤ちゃんが書かせてくれた?小児科医からママへの手紙』(赤ちゃんとママ社)『こころがホッとするn e w育児法』(講談社)『0歳児・1歳児・2歳児のための乳児保育』(光生館)『保育保健の基礎知識』(日本小児医事出版社)など多くの著書を執筆。

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